初個展の時に発表したお話しです。
「わたしの骸骨(ガイコツ)」
その1:ある日
七日七晩泣き暮らしたら ひょっこり この姿で帰ってきた。
以来、変わらず2人で暮らしている。

その2:普通の暮らし
その3:普通の生活
その4:嫌われる
その5:母に打ち明ける
その6:終末ダンス
その8:土に還る
あーいっそのこと、私も一緒に骨になりたいよ。また暗い妄想をしてしまった。

その9:能天気
その10:開き直り


その11:SNSウケ狙い

その12:アンチの悲しみ
ただ、その生活に疲弊し 愛情も薄れ 骸骨彼氏を無に帰した人たちだった。
彼女たちの虚無感、罪悪感は凄まじい。
「わたしの骸骨(ガイコツ)」
その1:ある日
私の彼は骸骨。ある日彼は不幸な事故で亡くなった。
七日七晩泣き暮らしたら ひょっこり この姿で帰ってきた。
以来、変わらず2人で暮らしている。

その2:普通の暮らし
その3:普通の生活
その4:嫌われる
私たちの普通は世の中の脅威になるようだ。誰とも目が合わず ヒソヒソ声は止まらない。
ネギ一本買いに行くのにも勇気が必要だ。なるべく外に出ないよう、ビクビクと暮らしている。
その5:母に打ち明ける
その6:終末ダンス
いっそのこと、この世が終わってしまえばいいのに。
終末の日が来たら、世界一楽しく踊って過ごす自信があるのに。
終末の日が来たら、世界一楽しく踊って過ごす自信があるのに。
その8:土に還る
あけみさんは達観しすぎだ。参考にならないや。
あーいっそのこと、私も一緒に骨になりたいよ。また暗い妄想をしてしまった。

その9:能天気
その10:開き直り
ビクビク暮らすのはもうやめた。
こうなったら開きなおろうと 知られざる骸骨彼氏との生活をネットに大公開した。
そこそこ反響があったので彼にSNSでアフィを運営させた。まあまあ稼げるようになった。


その11:SNSウケ狙い
調子にのってSNSウケする写真をどんどんアップした。
人気はどんどん出た。面白くなって毎日投稿した。
同時に強烈な悪口もたくさん言われるようになった。
その中には実名で批判してくる人たちもいたので会ってみることにした。

その12:アンチの悲しみ
彼女たちは、わたしたちと同じ 元は骸骨彼氏のパートナーをもつ者だった。
ただ、その生活に疲弊し 愛情も薄れ 骸骨彼氏を無に帰した人たちだった。
彼女たちの虚無感、罪悪感は凄まじい。