愛玩ガールズ
初めての観葉植物。
我ながら絶妙な距離感で愛でていたら
ちいさな女の子達がつぎからつぎと生まれだした。
しゃべらず 怒らず 泣きもしない。
ただ ただ愛されるだけの存在。
そんな彼女たちをこう呼んだ。
愛玩ガールズは甘いものがだいすき。
いくらでも食べる。
何人かはとてもふとった。
植物をとても愛し
葉の上で眠る
あきれるほどよく飲み
水あそびはいつまでもつづく
楽しい?
もっと触らせて
愛玩ガールズは嫌がらない。
あそびはどんどんエスカレート。
そして あるひ突然
みんな消えてしまった。
さよならも言えずに。